Lac探偵事務所です。
本日も宜しくお願い致します。
探偵業は、多くの人がイメージするように自由に調査ができる職業ではなく、法律によってしっかりと規制されています。今回は、探偵業に関連する法律や、守らなければならないルールについて詳しく解説します。
探偵業に関連する法律の中で最も重要なものは、日本における「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」です。この法律は、探偵業者が依頼者や対象者のプライバシーを守りながら、適正に業務を行うために定められたものです。探偵が違法行為に手を染めないようにし、依頼者との間でのトラブルを防ぐためのルールが含まれています。
1. 探偵業の定義
「探偵業法」では、探偵業を「依頼を受けて、他人の所在や行動、信用、その他の事実について情報を収集し、提供する業務」と定義しています。
これには、尾行や聞き込み、データベースからの情報収集などが含まれますが、法律に違反するような行為は一切認められていません。
例えば、テレビドラマや映画などで不法侵入したり盗聴したりする場面がありますが、これらは法律違反になります。
2. 探偵業の届出義務
探偵業を営むには、事務所の管轄警察署を経由して各都道府県の公安委員会に「探 偵 業 開 始 届 書」を申請・届出を行う必要があります。この届出をせずに探偵業を行うことは違法です。届出には、代表者の身元確認や事業所の住所など、基本的な情報が必要です。また、探偵業務を行う事務所ごとに届出が必要で、届出を済ませた事務所はその証明書を掲示しなければなりません。
探偵に依頼を行う際は、これらを確認すれば安心ではないでしょうか。
3. 契約前の重要事項の説明義務
探偵業者は、依頼者と契約を結ぶ前に、依頼内容や料金体系、調査手法などの「重要事項」をしっかりと説明する義務があります。これにより、依頼者が後々不満を感じないよう、契約内容を明確に理解してもらうことが求められます。
例えば、「どのような調査を行うのか」「調査結果をどのように提供するのか」「どのような証拠が得られる可能性があるか」など、具体的な説明が求められます。これらの説明を怠ったり、不十分だった場合、法律違反となる可能性があります。
もし重要事項説明がないまま着手されるようであれば要求しましょう。
4. 秘密保持義務
探偵業者は、依頼者から得た情報や調査中に取得した情報を、第三者に漏らしてはいけません。調査内容や結果は依頼者との間で秘密保持義務が発生し、情報が外部に漏れることは厳しく禁じられています。
信頼して開示した個人情報や情況を第三者に話されては困るでしょう。
特に、浮気調査やストーカー対策など、個人のプライバシーに深く関わる案件が多い探偵業では、秘密保持義務を徹底することが重要です。これに違反した場合、依頼者や対象者から損害賠償を請求されることもあります。
5. 違法行為の禁止
探偵業法は、探偵が行うべき調査方法についても制限を設けています。
前述し通り、違法な手段による調査は、たとえ依頼者が望んだとしても、絶対に行ってはいけません。
例えば、次のような行為は法律違反となります:
・盗聴・盗撮:他人の会話を無断で録音したり、プライバシーを侵害する形での撮影は
法律で禁止されています。探偵は、違法な手段での証拠収集は一切行うことができ ません。
※撮影罪:性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態 の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律
・住居侵入:対象者の許可なく住居や敷地に侵入することは犯罪です。
尾行や張り込みは公共の場所で行うものに限られます。
6. 探偵業の廃業届出義務
探偵業を廃業する際にも、公安委員会に廃業届を提出する必要があります。この届出を怠ると罰則の対象となることがあります。つまり、探偵業のスタートから終了まで、全ての段階で適正な手続きが求められているのです。
探偵業法のほかにも、探偵業務に影響を与える可能性のある関連法規法律をご紹介します。
1.プライバシーの権利
日本では個人のプライバシーは「憲法第13条」によって保護されています。これにより、探偵が調査対象者のプライバシーを侵害する行為は憲法に反することになります。探偵がプライバシーを侵害した場合、訴訟や損害賠償を求められるリスクがあります。
2.ストーカー規制法
探偵が対象者を尾行したり張り込みを行うことは合法ですが、行き過ぎた行動がストーカー行為とみなされることがあります。ストーカー規制法は、特定の人物に対する執拗な追跡や監視を禁止しており、これに違反する行動を取れば探偵自身が罰せられる可能性があります。
またストーカー行為に加担したという疑いを持たれる行為も禁じられています。
3.個人情報保護法
探偵業では、依頼者や対象者の個人情報を取り扱うことが多いため、個人情報保護法に基づいた管理が求められます。探偵業者は、適切な方法で個人情報を取得し、第三者に漏洩しないように取り扱わなければなりません。
いかがでしょうか。
これまで探偵という職業に持っていたイメージは変わって方もいらっしゃるのではないでしょうか?
探偵業は非常に慎重で、法律に基づいた適切な手続きを守らなければならない職業です。依頼者の信頼を得るためにも、また社会的な信頼を守るためにも、探偵は法律をしっかりと理解し、遵守することが重要です。
探偵に興味がある方や依頼を考えている方は、こうした法律を知ることで、探偵業務の信頼性を判断する材料にもなるでしょう。探偵業者を選ぶ際には、必ず「探偵業者票」が掲示されているか、違法行為を行っていないかなどを確認することが大切です。
法律を遵守しながら、皆様のお困りごとを解決する。
まずはLac探偵事務所にお気軽にお問合せ下さい。
Comentários